Icon-monte Oliveo

Maitre de Monte Oliveto Maggiore, actif a Sienne et sa region entre 1305 et le debut 1330 Calvaire, volet de diptyque. Panneau, peint au revers. Peinture a tempera et a fond d’or. 31 x 22,5 cm. Expertise par le cabinet Turquin. Estime entre 40 000 et 60 000 euros. c Philocale

 美術品競売人はオルレアンにあるアパートから貴重な美術品を発見し、持ち主はオークションにかけることになりました。その作品を発見した専門家は驚きを隠せなかったと美術雑誌に答えました。

 「私はアパートの寝室でこの小さな絵を見て動揺しました。私は所有者に信じられないようなものを見たと言いました。彼はそれが1984年にバランシエンヌの古物商から購入した単なる模造のイコンだと 思って購入したと言いました」と延べました。

 さらに「一見、単純な19 世紀のロシアで大量模造生産されたイコンと見間違うA4 サイズの作品は、1305 年から 1330 年にかけてシエナで活躍した巨匠、モンテ・オリヴェロによる 14 世紀初頭の絵画でした」と興奮しながら持ち主に伝えたそうです。

 キリスト教の聖画のイコンはコレクターも多く、ロシア正教会なども模写したものを販売していました。金を基調にしたもので、小さなものが多く、信仰のシンボルとして室内の祭壇に飾る場合が多く、近年では部屋の装飾として世界中で販売されています。

 無論、原画はイタリア・ルネッサンス期より前から制作されていたもので、本物が出回ることは稀です。今回発見された作品に作者について「 巨匠モンテ・オリヴェロは、特定の顧客を対象とした控えめな形式の祈りのための祭壇作品を専門に扱っていたようです」と専門家は指摘しています。

 さらに「なぜなら、それは主に三連祭壇画や二連祭壇画の要素だった」と説明し、これまでもディジョンのアパートで放置されていたブリューゲル・ザ・ヤンガーの 傑作、またはジャン・シメオン・シャルダンの「野いちごのバスケット」からも説明できる連作の1部と専門家は指摘しています。

 その流れから専門家は今回発見されたイコンには別に聖母子像を描いた作品がある可能性があるとも指摘、メディアに作品が公表された今、二連か三連祭壇画の別の対の作品が出てくるかもしれません。

 夫婦がオルレアンで所持していたイコン作品は、28日にオークションにかけられるそうです。過去の同様なイコンがオークションで売買された時は最高2,000万円くらいだったそうで、今回は1,000万円には至らないかもしれないと言われていますが、中国人が高額で落札する可能性もあります。

 その夫婦はいずれにしても神様からの贈り物と受け止める可能性は高いと思います。