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 フランスでは、政府が学校教育改革を進めています。今回は特に高校生が対象で、来年の1年生から、選択性が導入され、国語や数学、社会といった基本科目以外は、生徒自身が興味のある科目を選択することになるそうです。

気に入らなければ、学期や学年ごとに選択科目は変更できるということで、進路や学習のための指導教官も増強するとしている。

実は、フランスも日本同様、学力低下に悩まされていて、解決策を模索しています。そこで学力世界一のフィンランドに学び、選択性の導入、指導教官の増強に踏み切ったわけです。

しかし、個別指導の行き届いたフィンランドは、生徒に対する指導員の割合がフランスの7倍だそうで、大学に進む率も95%と非常に高く、目標には到底追いつかないのが実情のようです。

選択性の重要なところは、将来の職業や学びたい内容をきっちり詰めていくことで、単に苦手科目を避けるとか、面白そうだから取るという安易なものでないことです。つまり、モティベーションが高くないと成立しないということでしょう。

 写真 パリ16区の高校で